身近な風景スケッチ

仕事のような趣味のような・・・? とりあえず風景スケッチ中心に載せています。

思索の道幻想体験2026 豪雨で中止に・・・

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日本で唯一の哲学博物館、石川県にある西田幾多郎記念哲学館。

安藤忠雄氏設計の建物です。構内に京都の哲学の道をイメージした「思索の道」と名付けられた遊歩道があります。

ここで人工ホタルを飛ばし、幻想的な空間を創りたいという知人の依頼で、「思索の道幻想体験」という名のイベントを企画して今回が2度目の開催となりました。

人工のホタルと小川のせせらぎ、自然の虫の音が創り出す幻想的仮想空間で哲学にふれる体感型スモールイベントです。

構想に3か月、仕掛けづくりに1か月を掛け、去る8月26日夕方、イベントの初日が始まりました。

順調なスタートを切ったのですが、終盤から雨が降り始め、夜間にとんでもない豪雨に見舞われレベル5の大雨特別警報が発令、早朝に現地に行くと現場にかなりのダメージ・・・。避難所も開設され防災士の私は避難所へ。

幸いその後小康状態となったのでイベントの再開に向けて思索していたのですが、天候回復の見通しが立たず中止となりました・・・。

折角準備したのに、去年よりバージョンアップしたのに悔しくやるせない気持ちが拭えません。

僅か1日の開催となりましたが、その日の記録写真が残っているので、幻想体験を紹介したいと思います。


こちらが全体図↓

左のエントランスから順番に解説します。


●幻想体験のはじまりは茅の輪から-「円相」

円は、始まりも終わりもなく、生命や精神の循環、絶え間ない変化と調和を示すとも考えられます。絶えず動きながらも全体として調和している状態を表しています。

地元自治文化協会のみなさんに特別に作っていただきました。


●エントランスの近くに哲学館のイラストタペストリー

「私が井戸を見ているのか、井戸が私を見ているのか」有名な西田の言葉です。

タペストリーの月の表面はクレーターではなく、空から見る哲学館を描いてあります。

「私が月を見ているのか、月が私を見ているのか」。 

   


●哲学の樹

そのすぐ横には姉妹都市ドイツメスキルヒ市との記念植樹を「哲学の樹」と題し、みんなの願いや希望をスプーンですくって吊り下げました。


●純粋経験

そして夜間はこの樹にプロジェクションマッピング。何を映しているのかわからない、何だろうと過去の経験や概念にとらわれず体感するこれが「純粋経験」。


●幻想小道

そして、人工ホタル、小川のせせらぎ音、自然の虫の音が共演する幻想の小道へ。

時間と空間、個と全体、行為と直観など、相反するものが相互に依存し合い、一つのものとして成り立っている状態「絶対矛盾的自己同一」。写真はまだ暗くなっていないのでホタルが分りにくいですね・・。

人工ホタルはLEDで、源氏ホタルの光の周期に合わせています。

小道を進むと右手にはなだらかなで心地よい木陰のスペースに西田幾多郎と姪っ子の高橋ふみのタペストリーを設置。まるで哲学談義をしているよう・・。

夜はライトアップで幻想的に。


●思索の椅子・ふるさとの記憶

さらに進むと左手に「思索の椅子・ふるさとの記憶」コーナーが。

西田先生の格言と地元かほく市の風景スケッチをランダムに配置し、中央にテーブルと椅子を置きました。それぞれにQRコードがあり、読み込むとその意味や風景の歴史的背景と当時の西田先生と重ね合わすことができます。

夜はライトアップで幻想的に。


●無

さらに奥に進むと突き当りには有名な「無」という書のタペストリー。

西洋哲学では「無」とは「存在しないこと」を意味しますが、西田幾多郎の「無」は単なる「何もない状態」ではなく「あらゆる対立を超えすべてがそこから生まれる根源的な場所」であり、そこからさまざまな存在が現れる可能性をもつ豊かな無です。


以上が概要です。

この日はHAB北陸朝日放送さんが午後3時過ぎから9時まで翌日放映に向けて取材してくださいました。豪雨災害のため、放映は見送られましたが、明日8月31日(月)夕方の番組「ふむふむ」で放映していただけることになりました。

ご縁があればご覧いただけると幸いです。


来年はさらにバージョンアップして「思索の道幻想体験2027」を開催します!♪

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